りゅう吉です。


今回のテーマ「日商簿記の資格はホントに役立つか?」について


結論から言うと、



役立ちます!



ビジネスシーンにおいては必須じゃないでしょうか。

あらゆる角度から考察しましたのでご覧下さい。

簿記の資格はホントに役立つか? ~資格編~

日商簿記は、1級~3級(簿記初級は割愛)までの難易度があり年に3回
(6月、11月、2月)試験が開催されます。1級は、6月と11月の2回だけ
なので注意してください。


各級ごと一般的な特徴や合格率などは下記の通りです。

◇3級◇

商業簿記のみ。経理関連書類の適切な処理や青色申告書類の作成など、
初歩的な実務がある程度できます。

小規模企業(個人商店、個人事業主)の経理事務に役立つ。

経理・財務担当以外でも職種にかかわらず評価する企業が多いため
就活には有利になるようです


 

◇2級◇


経営管理に役立つ知識として、最も企業に求められる資格の一つです

企業の経理・財務担当者に必須。


高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から

経営内容を把握できる。


転職時の求人においても経理担当、会計事務所などは必須項目になっていることも

多いようです。


◇1級◇


公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門的な資格。合格すると税理士試験の受験資格の一つにもなってます。


極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析ができます。




日商簿記の資格はホントに役立つか? ~実務編~

経理の仕事においては間違いなく必須です!


企業には、毎年決算期がありその際の決算報告(財務諸表等)を作成します。

作成にあたっては日々の取引の記録が重要になってきます。


その記録をする担当者であれば日商簿記2級レベルもしくは最低でも3級の知識

持っていないとダメかと思われます。


現在の会社におきましては、毎日発生した取引を会計ソフトへ入力し(今後はAI化

され手入力作業な無くなる傾向)月次決算時には残高試算表および管理会計の資料

まで作成してます。


作成後は自分なりに経営分析し上司や経営者に対してアドバイスをします。


ここのアドバイスでも簿記の知識が必要になるかと思います。


管理職さらに上の経営者を目指す人であれば財務諸表がわからないとお話し

にならないと思います。


余談ですが、前職では数字に関して鋭い経営者が何人もいて、いろいろ突っ込まれて

苦労した記憶がありました。


企業においての簿記知識は必要だということがわかります。


日商簿記の資格はホントに役立つか?   ~待遇面~

簿記3級は新卒者向けにはいいですが、社会人経験者は3級はあまり評価されません。


日商簿記2級は無いよりはあった方が良い程度ぐらいでしょうか。


自分が2級を取った時は給料がほんの少しあがったぐらいでしたからあまり期待は

出来ないです。ただし、会社によって評価してくれるかもしれませんが・・・


待遇を良くしたいのであれば日商簿記1級もしくは税理士や公認会計士の資格が

あればいいんじゃないかと思います。


と、簡単に言いますが難易度は相当高いです。

 

自分も日商簿記1級の勉強をしましたが2級に比べケタ違いに難しいです

まず、勉強した内容がすぐに理解出来ないし、覚えることが山ほどある。


練習問題等を解く以前の問題で挫折しましたから・・・


税理士や公認会計士も国家資格ですから容易に想像はつくかと思います。


現在の企業では少し資格取っただけでは簡単に給与は上がらないのが現状

なのかもしれません。


もし、日商簿記1級、税理士や公認会計士取りたいのであれば死に物狂いで

勉強に励むしかないでしょう。


日商簿記の資格はホントに役立つか? ~就職・転職編~

就職時


自分が就職活動をしていた時期(20年以上前)と現在とでは比較にならないので

前の会社の人事担当者にちらっと聞いてみました。


自分の見解も述べます。


人事担当者曰く、日商簿記に限った話ではないが、


「参考程度までかな」


というのが返事です。


なんともはっきりしない答えでした。


就職に有利かと言われればそうなのかもしれませんが、就職の成功が保障

されるわけではないからだと思われます。


特に日商簿記は有名な資格で知名度もそれなりにあり、2級・3級となると

たくさんの取得者がいるため、そこまで珍しく思ってもらえるということは、

なかなかないのかもしれません。


とはいえ、簿記資格を有していることが就職活動でプラスにはたらくことは

間違いないと思います。


簿記の知識を持った人材は企業にとって価値がありますし、募集している業種

によっては必須条件だという場合もあるため、就職先の選択肢が広がります。


それは、簿記は業種や業界関係なく同じルールで行ってるためです。


また、合格を目指して勉強し続けたということは、何かに一生懸命取り組んだと

人物として評価につながるのではないでしょうか。


日商簿記2級・3級を持ってるからといって必ず就職が成功するわけでは

ありませんが、内定に近づく手立てにはなるかと思います。


転職時


転職活動において日商簿記1級・2級・3級のついてはどうでしょうか。


結論から言うと就職の場合と同じで、簿記資格を持っているからといって

必ず転職出来るわけではありませんが、プラスにはなるかと思います。


自分も42才で日商簿記2級を取得してその後2回転職に成功しました。


経理・財務関係の転職を希望しているという場合には話が少し違ってきます。


経理・財務の部署ではどこの企業でも、日商簿記1級・2級を有していること

を募集の条件としています。


必須とまではいかなくても所有者を優遇するなどの措置がとられているため、

経理・財務関係に転職したい人はむしろ日商簿記1級・2級の取得が条件

考えても差し支えないでしょう。


もちろん、どんな部署・業種でも簿記資格はプラスの要素として見てもらえます。


どの会社においても収支状況やコスト意識を適切に把握する能力は非常に大切です。


たとえば、より安いコストで効率的に製品をつくることの求められるメーカー系

では、適切に原価管理していくことが不可欠です。


そこでの知識が、日商簿記2級・3級(特に2級)で学ぶ工業簿記の考え方が

役立ちます。


どこにコストがかかっているのかを把握し、その結果コスト削減の解決方法が

見えてくるのです。


どんな仕事でも、簿記知識があって損はしないと思います。


 

日商簿記の資格はホントに役立つか? ~投資などその他~


株式やFXなど様々ある投資ですが、共通することはこれから伸びそうな企業を

見つけることです。


じゃぁ、それをどこで見つけるか?


ホームページ等にある決算報告書類です。決算報告である


『貸借対照表』『損益計算書』の見方を覚えるためには簿記を勉強することが一番


なんです。



資産がどれくらいあって負債がこれぐらいあって

売上があり売上原価がこれで粗利益(売上総利益)がこれくらい

営業利益(営業損失)がこうなって結果当期純利益(損失)

がこうなった。



大雑把ではありますがこういった知識は簿記から学ばないとわかりません。


これから起業をする方も簿記のスキルは必須です。


会計事務所、税理士事務所などにお願いして会計業務はやってもらっても

かまいませんが最終的に判断をするのは経営者(起業した方)です。


貸借対照表や損益計算書の性質、勘定科目の意味など理解しないと正しい

経営判断が出来ないかと思います。


自分も将来独立を考えているので今以上に勉強しないといけないと感じてます。


まとめ


簿記についてあらゆる角度から検証しましたがいかがでしたでしょうか?


企業においても独立開業をした場合でも投資する時でも、簿記の知識は

必要不可欠です。


どんなに、機械が発達してAIが普及したところで最終的なチェック、

判断をするのは人間です。


財務諸表や帳簿をもとに分析やこれからの経営方針を決めるのはコンピュータ

ではなく、今も昔も人間なんですよね。


よって、簿記の知識はあって損はありません。


年齢なんて関係ありません。


物事始めることに遅すぎるなんてことはありません。


今からでも勉強してみてはいかがでしょうか。


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